ボナンザカード

ボナンザカード

「ローゼマイン様、わたくしも今回は参加できることになりました

アウブにお礼を申し上げてくださいませ」 シュバルツ達のように動く図書館の魔術具を作るために必要な素材について書かれた木札を渡しながら、ヒルシュールは上機嫌でそう言った

手渡される木札の内容と口に出ている話題が全く違うので、お礼を言えば良いのか、話題に乗れば良いのか、少しばかり頭が混乱する

「木札、ありがとう存じます

それから、奉納式の参加が認められたようで何よりです」 貴族院で行った奉納式は研究だったため、学生の領主候補生と上級文官に限った

けれど、研究欲の旺盛な先生方にとっても加護が増加する神事とは興味のあるものだったようだ

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 そして、今回、領主会議で奉納式が行われることが決まったが、招待状が出されたのは各領地のアウブとその側近に対してで、教師に向けた招待状はなかった

「また教師は弾かれるのか」とヒルシュールが不満を漏らしていたので、養父様から王族にオルドナンツを送ってもらい、希望する教師にも招待状を送ってもらえるようにお願いしたのだ

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 ……参加人数は多い方が良いからね

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王族だって大喜びだよ

「それにしても、今回は回復薬が自前なのですね

グンドルフが悔しがっていました

エーレンフェストが配った回復薬はずいぶんと効力があったと学生が言っていましたから、自分の体で効力を試してみたかったそうです」 やっぱりドレヴァンヒェルは薬が目当てだったか、と思いつつ、わたしはクスと笑って受け流す

ヒルシュールは目をキラリと光らせて、わたしを見た

「王族は領主会議における儀式の恒例化を狙っているようですけれど、御加護の再取得だけでは少し不満が出るかもしれませんよ」「あら、そうなのですか?」「十年に一度くらいの頻度で再挑戦できるのは良いのですけれど、魔力の使用感に変化が出るのはいくつもの御加護を賜ってからです